ミノキシジルタブレットの副作用はどんな副作用?

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軽微な副作用

ミノキシジルタブレットには薄毛で悩んでいる人にとっていい効果が期待できますが、逆に医薬品である以上、副作用にも気を付けなければなりません。塗り薬のミノキシジルは日本国内でもAGAの治療薬として認められていますが、内服薬のミノキシジルタブレットは日本では未認可の為、国内での製造や販売は禁止されています。アメリカなど海外では内服のミノキシジルが製造や販売がされていますが、これはAGA治療のためのものではなく、高血圧治療薬の降圧剤として承認されているもので、AGA治療薬として認められている国は今現在ありません。降圧剤としても処方されることは少なくなってきているようです。

そのミノキシジルには様々な副作用がありますが、まずは軽度な副作用から見ていきましょう。

・全身の多毛

飲み薬なので、頭皮だけでなく全身に作用するので髪の毛以外の体毛にも作用し、成長を促進してしまいます。服用した人の中には温泉やプールへ行くのもちょっと躊躇してしまうくらい体毛が濃くなってしまった人もいるようです。もともと体毛が濃いのがコンプレックスな人にとっては辛い副作用かもしれません。

・めまいや立ちくらみ

もともと血圧を下げる目的で開発されたお薬なので、血圧が正常な人が服用すると低血圧症になってしまい、立ちくらみやめまいを起こしてしまう恐れがあります。そうなった場合、無理して続けるとめまい等が悪化してしまう危険性もあるため、服用を中止し医師の診断を受けましょう。

・高カリウム血症

高カリウム血症とは、血液中のカリウムの濃度が高いことで、症状として、悪心や筋肉痛、痙攣、嘔吐、便秘等があります。

・動悸

ミノキシジルを服用後、動悸を感じる方も多いようです。では何故、ミノキシジルを飲むと動悸が起こるのでしょうか?

それは、ミノキシジルはもともと高血圧の患者さんのために開発された血圧を下げる目的で使用する降圧剤だからです。ミノキシジルを服用すると、血管拡張作用により血圧が下がります。例えば、ホースで水を撒く様子を思い浮かべてみて下さい。ホースの先端をつまむと、水が勢いよく飛び出します。逆に、ホースをつまむ力を緩めると水の勢いも弱くなります。このように、ホースの液体を押し出す力が一定の場合、流れる管の内径が細ければ細いほど勢いは強くなり、逆に内径が太ければ流れも弱くなります。

ミノキシジルを服用すると、血管が拡張→血圧が下がる。というようなホースと同じような変化が起きたというわけです。このときに、血圧が下がる事で血液中の酸素が不足し、それを補う為に心拍数が上がります。この一連の流れにより動悸が起こるのではないかと言われています。

その他の軽度な副作用として

  • 頭痛
  • 息切れ
  • 吐き気や嘔吐
  • 食欲不振
  • 怠さ

などがあげられます。

重篤な副作用

上記で軽微な副作用を上げましたが、ミノキシジルには飲むと命に関わる重篤な副作用が起きてしまう危険性もあるのです。臨床試験の段階で服用させた犬が死亡したり、日本国内でもミノキシジルを服用していた男性が心臓に重篤な影響が及ぼされ死亡したケースが10件ほど報告されています。この死亡例に関しては確実な因果関係が判明しているわけではありませんが、ミノキシジルの関連性が否定できないと言われ、その副作用が関係している可能性が高いので他人事だと思って安易な気持ちで服用を始めると危険です。また、服用してはいけない人もいるので使用前に、どのような副作用が起きる可能性があるのか、といったことをしっかりと理解しておく必要があります。

・胸水の誘発

重篤な副作用のひとつに「胸水を誘発させる」可能性があげられます。この聞きなれない胸水というのは、胸膜腔というのは肺の外表面と胸壁の内面と横隔膜の上面等を覆うひとつなぎの薄い膜の事です。この胸膜腔に液体が溜まってしまう状態を胸水といいます。この胸水が起こると、呼吸困難に陥ってしまったり胸痛などが起こったりと心肺の機能に影響を及ぼす可能性があり、大変危険な症状のひとつと言えます。

ミノキシジルを適切な量を守って使用していればこのような重篤な副作用が出る事はほとんどありませんが、本来服用すべき量を上回って飲んでしまったり、飲み方を誤ると、この胸水が起こる可能性が高まるので大変危険です。

・心タポナーゼ

心臓と、心臓を覆う外膜のあいだに空気や水が溜まり、突然心停止を引き起こしてしまう可能性があります。緊急度の高い極めて危険な状態になり、早急に適切な処置が行われないと命に関わる重篤な症状です。

・催奇形性

催奇形性とは、妊娠中の女性が薬を服用した際に、胎児に奇形が起こる危険性があることです。胎児の体の各部位が形成されるのは妊娠3ヵ月までですが、その期間に催奇形性を起こす可能性が高い薬を服用してしまった為に起こりうる危険がありますので、服用してはいけません。

また、妊娠中に関わらず女性はミノキシジルを飲んではいけません。

・白球減少症

白球の減少により、様々な感染症にかかりやすくなります。

その他、

  • 心筋障害
  • 血小板減少症

等があります。

・服用できない人

副作用が強く出てしまう恐れのある人は服用を控えたほうが無難です。以下に当てはまる人は服用を避け、違う方法での育毛をおすすめします。

・低血圧の人

血圧を下げる効果のあるお薬ですから、もともと低血圧な人はより血圧を下げてしまうので、めまいや立ちくらみ、嘔吐、動悸などの副作用が強く出てしまう危険性があります。

・高血圧治療中

高血圧の治療の一環で、他の降圧剤を常用している方も使用を避けたほうが良いでしょう。ミノキシジルにも降圧作用がありますから、その作用と合わさって血圧が下がりすぎてしまう可能性があります。

・肝臓が悪い

肝臓には、ほぼ全ての飲み薬を代謝する働きがあるので、肝臓が悪く異常が見られる方は症状が悪化してしまう危険性が高くなります。

その他、

  • 女性
  • それほど深刻な薄毛でない方

などです。

男性ホルモン

AGAの原因には生活習慣、遺伝など様々な要因がありますが、その中でも男性ホルモンの影響が1番大きな影響だと考えられています。AGAの原因となる男性ホルモンは筋肉量を増加させ男性らしい体つきにしたり、体毛を作る、性欲増進させるといった作用があります。そのホルモンは「テストステロン」と呼ばれていますが、このテストステロンは、誰にでも分泌されるものですが、これが直接的に抜け毛を促すものではありません。

このテストステロンは血液を流れ全身に巡っていて、その一部が頭皮にある「5a-リダクタリーゼ」と呼ばれる還元酵素に出会ってしまうと、テストステロンがこの還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるより強い男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞の中にある受容体(レセプター)に結びついてしまうと毛母細胞の細胞の自然死を促すシグナル「TGF-β」(トランスフォーミング増殖因子)が出されてしまいます。TGF-βが線維芽細胞増殖因子と呼ばれる「FGF-5」に毛母細胞の細胞の自然死を促すシグナル(脱毛のシグナル)を伝達することで、次に生えてくる髪の毛の為に現在生えている髪の毛に抜けるよ指令を出します。

このシグナルにより、もう周期が退行期へと導かれてしまうことがAGAの直接的な原因と言われています。

つまり、テストステロンがジヒドロテストステロンに還元されてしまうことがAGAの原因なのですが、この男性ホルモンが直接抜け毛に働きかけるわけではなく、脱毛のシグナルを伝達する「TGF-β」を増加させて、「FGF-」が髪の毛が抜けるように指令をだします。

通常男性の場合、2年~7年ほどのヘアサイクル(髪の毛が一定の期間で生え変わる周期)があり、成長期が長く、抜けてしまっても次の髪の毛がすぐに生えてくるのですが、このジヒドロテストステロンの作用によりヘアサイクルが数ヵ月~1年程に短くなってしまい髪の毛が成長しきる前に抜け落ちてしまうので、見た目はうぶ毛のような軟らかい髪の毛が増えてしまいます。

また、髪の毛は生える前の休止期から早期成長期→中期成長期→後期成長期へと移行し成長していくのですが、それがうまくいかずに髪の毛の毛根部分の毛休部が縮んでしまって消失していまう毛包が増え、頭皮にうぶ毛程度の髪の毛も生えてこない状態がだんだんと広がっていきます。このサイクルがAGAの薄毛になるメカニズムです。

生活習慣

髪の毛ももちろん、体の一部なわけですから乱れた食生活や不規則な生活をするとだんだん弱っていってしまいます。見直した生活習慣として

・睡眠の改善

髪も寝ている間に成長すると言われていて、特に髪の毛を成長させるホルモンが分泌させるのは深い眠りに落ちているときだと言われています。夜寝る前にパソコンやスマホのブルーライトにより、脳が興奮したまま寝てしまうと深い睡眠がとれず髪の毛の成長を妨げてしまう可能性があります。睡眠不足を感じている人は、一度睡眠の質と量を見直してみましょう。

・たばこやお酒の量を見直す

過剰な喫煙や飲酒も薄毛の原因になると言われています。適切な飲酒量なら血流が促され血行が良くなるので一概には悪いとは言えませんが、飲酒量が多いと髪の毛を作ったり成長させたりするアミノ酸がアルコールを分解する為に大量に使われてしまいます。

また、たばこに関しては、喫煙は血行を悪くしてしまいますので髪の毛に必須な栄養分が頭皮まできちんと運ばれなくなってしまう可能性があります。

この2つの観点から、髪の毛の成長のためにはアルコールは適度に、たばこはできるだけ吸わない事をおすすめします。

・食事

食生活の乱れも薄毛の原因になります。食事のバランスや時間が不規則にならないようにし、特に、タンパク質・ミネラル・ビタミンを摂取するように心がけましょう。髪の毛の99%はタンパク質であるケラチンで構成されているのでタンパク質の摂取は髪の毛の成長には不可欠です。

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